クロマハープ(オートハープ)についてのご質問にお答えします:Part 2

梅田 典子

 

前回のブログでは、東海楽器さんがクロマハープの販売から撤退した件に触れました。今回は、現在でもクロマハープの取り扱いをしているお店に問い合わせた結果をリポートします。

 

まず結論からお伝えすると、「クロマハープ本体と各部品の在庫は非常に限られており、現在市場で入手可能なもの以外、見つけるのは困難」です。

 

ご質問いただいた「コードバー」も在庫が少なく入手が難しい状況です。

 

残念な情報から始まりましたが、ここからメインテナンスの方法を色々お伝えしますので、是非最後までお読みください。

 

 

コードバーについては、無難な代替案として、「新しいコードを製作したい場合、中古クロマハープを購入してコードバーのフェルトを分解し、再構築する方法」が考えられます。

 

その他の手段として、8mm厚のフェルトを購入し、コードバーのサイズにカットして製作する方法があります。ただし、フェルトの硬さや素材によって音質に影響する可能性があるため、綺麗な音が鳴るかは、試してみないと分からないのが難点です。

 

 

次に、クロマハープをお持ちの方のために、弦が切れた場合の対処方法についてお話しします。これについては絶対に知っておきたい朗報があります。

 

クロマハープの弦には、旧式(2017年以前のもの)と新型の2種類があるそうです。

 

旧式の弦は「ループエンド」と呼ばれる弦の末端に小さな金属の輪っかがついています。

(←横の写真の下の方のような形状です)

 

クロマハープの多くで、この旧型の弦が使用されています。

 

この旧型の弦は、荒井貿易さんの自社ブランド「ARIA」のコードハープ弦で代用できるそうです!

 

ARIAの製品は、ARIAのウェブサイト、取り扱っている楽器店、Amazon、楽天市場などで見つけることができます。ただし、Amazonなどの大手通販サイトで購入すると、長期間保管されていることがあるため、劣化した弦が届く可能性があります。(←経験談です)そのため、楽器店から直接お取り寄せする方が安全かもしれません。

 

そして、新型の弦については、Oscar Schmidtのオートハープ弦で代用できます!こちらもAmazonなどの通販で購入可能です。

 

以上、クロマハープとその部品に関する最新情報をお届けしました。

 

 

今回の情報をご提供くださった方のお名前は残念ながら公表できないのですが、沢山の役立つ情報をいただき大変感謝しています。お店の方、W様、本当にありがとうございました!

 

 

希少な存在となりつつあるクロマハープ、大切に演奏していきたいですね。メンテナンス・修理に関するご質問があればできる限りお答えしますので、これからも一緒に弾き続けていきましょう。

 

オートハープについてもっと知りたい方は、オートハープの魅力についての記事 を過去ブログに掲載していますのでご覧ください。

 

そして、Youtubeチャンネル「音楽療法研究所」では、

これからオートハープを始めたい方のための案内や、

オートハープの購入方法

弦の交換方法

コードバーの補強方法

コードバーの作り方

演奏デモ動画 などを紹介しています。

 

 

また、次回の「音楽療法オートハープ講座」が、20231029から開催されます!

 

この講座は全4回の実践シリーズで、音楽療法セッションですぐ使えるオートハープ基礎を楽しく学ぶことができます。

 

初心者の方、マンネリな使い方から脱したい方におすすめのプログラムです。一緒にオートハープの魅力を探求しましょう!

 

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